QNX がマルチコア ソフトウエア技術で新規特許を取得

マルチコア プロセッサ用ソフトウエア ソリューションの先駆的リーダーであるQNX ソフトウエア システムズは、同社の画期的なSMP(対称型マルチプロセシング)アプローチが、米国における特許を取得したことを発表しました。

今回の新しい特許の対象となる技術は、同社のQNX® Neutrino® マイクロカーネル OS 用に設計されたもので、マルチコアおよびマルチプロセッサ システムの両方において、パフォーマンス、信頼性、効率性を顕著に向上させます。

「QNX では、組込みシステムにおけるSMP の使用を業界に先駆けて開発した実績があり、今回の特許は、マルチコア ソフトウエア技術における我々の圧倒的なリーダーシップを再確認するものです」と、QNX ソフトウエア システムズのダン ドッジCEO は述べています。「今回、特許を取得したQNXのSMPアプローチは、ユーザーに非常に優れたパフォーマンスを提供するだけでなく、QNX Neutrino のユニークな機能を明らかにするものです。業界で唯一、真のマイクロカーネルOS であるQNX Neutrino は、従来的なアプローチの欠陥を克服し、マルチコア ハードウエアにその真価を発揮させる、イノベーティブで非常に効率的なSMP 実装を可能にします。」

従来的には、SMPは巨大で複雑なモノリシック オペレーティング システムで実装されてきました。モノリシックOS でSMP に対応するには多くの修正が必要となり、このためコード量が激増、パフォーマンスが最適とは言い難いものになります。これに比べ、QNX Neutrinoはサイズが小さくプリエンプト可能、特許SMP 技術をたった数千キロバイトのコードで実装することができます。その結果、細身ながら非常に高速で信頼性の高いSMPが実現します。

「成熟したSMP 実装は、マルチコア プロセッサにおけるパフォーマンス上の利点を実現する上で絶対的なカギとなります」と、QNX ソフトウエア システムズの製品管理部門ディレクターであるマーク ロバーツ氏は述べています。「今回の特許は、高性能マルチプロセッサ システムにおけるQNXの21年に渡る歴史と合わせ、競合他社よりもずっと高いマルチコア パフォーマンスの実現を可能にするものです。実際、他のOS ベンダの多くは、現在もマルチコア機能の開発に苦闘しているところです」

SMP システムにおいては、複数のプロセッサまたは処理コアが、ひとつのオペレーティング システムとメモリを共有します。単一のOS がシステム全体を管理するので、そのOS は共有ハードウエア リソースを透過的に調整し、それぞれの処理コアが十分に活用されるようにします。全体的な結果として、ネットワーキング装置、産業システム、医療機器、また次世代車載インフォテイメント システムなど、さまざまなアプリケーションにおける優れたパフォーマンスにつながります。

SMPのほかにも、QNX は限定型マルチプロセシング(BMP)という技術も開発しました。これは、SMP のパフォーマンスおよび透過的なスケーラビリティと、マルチコア プロセッサへのシンプルなソフトウエア移植を両立させるものです。QNX Neutrino RTOS はまた、透過分散処理もサポートしています。これは、耐障害性に優れた巨大クラスタの設計を簡略化する技術で、2004年に米国の特許を取得しています。

QNX ソフトウエア システムズについて

ハーマン インターナショナル (NYSE: HAR) の一員である QNX ソフトウエア システムズは、リアルタイムの組み込み OS 技術の業界リーダーです。QNX® Neutrino® RTOS のコンポーネント ベースのアーキテクチャと QNX Momentics® 開発スイートは、革新的かつ高性能の組み込みシステムを構築するために、業界で最も信頼性が高いスケーラブルなフレームワークを提供しています。シスコ、ダイムラークライスラー、ゼネラル エレクトリック、ロッキード マーチン、シーメンスなどの世界的なリーダーは、ネットワーク ルーター、医療器具、車載テレマティックス ユニット、警備防衛システム、産業ロボティックス、その他のミッションまたはライフ クリティカルなアプリケーションで QNX の技術に依存しています。1980 年設立の QNX ソフトウエア システムズはカナダのオタワ市に本社を置き、世界 100 ヶ国以上に製品を出荷しています。