QNX がEclipse IDE 新バージョンをリリース

QNX ソフトウエア システムズは本日、QNX® Momentics® IDE 4 をリリースしました。画期的なプロファイリング ツールと最新の Eclipse 技術を組み合わせたIDE 4 は、柔軟性に優れた統合開発環境で、デバッグにかかる時間を大幅に削減し、複雑な組込みシステムの最適化をスピードアップします。

システム動作の詳細な観察を可能にする視覚化機能を備えたQNX Momenics IDE 4 は、組込み開発向けとしては、最も総合的なツールセットを提供します。同ツールセットには、アプリケーションのコード記述、ビルド、デバッグ、テスト、微調整のためのツールが含まれています。新IDEは、以下のような機能を備えています。

完全コンポーネント化機能で迅速な製品アップデート:今回の新リリースでは、組込み市場を対象に、はじめての完全コンポーネント化IDE を提供しています。開発者は、最新のツール、機能アップデート、コードサンプル、およびマニュアルをダウンロードすることができ、IDE全体のアップデート版を購入する必要がなくなります。

マルチコア デバッグ用の視覚化ツール:パワフルな視覚化機能を持った最先端ツールで、従来のデバッグ ツールでは対応できなかった複雑なマルチコア動作を調べ、分析することができます。並行処理が可能な部分の検出、コア間スレッド移行の分析、リソース競合の検出など、マルチコア設計に特有なさまざまな条件を調査分析する機能を提供します。

最高の信頼性を実現する詳細メモリ分析:今回のリリースで大幅に改良されたメモリ分析ツールは、様々なメモリ エラーやリークを検出します。このツールはまた、プログラムがどのようにメモリを割り当てと割り当て解除を行うか記録するデータベースにより、メモリ プロファイリングと最適化の新しいアプローチを導入しています。この機能は、パーソナル ビデオ レコーダのように、プログラムのメモリ割り当ての長期的なパターンを保存および再生することができ、システム障害を引き起こす微妙な問題の検出を可能にします。

セキュア パーティション設計のリアルタイム最適化:今回のリリースから、グラフィカルなツールを使って、QNX アダプティブ パーティショニングを使用するシステムのモニタリングと最適化を行うことができるようになりました。例えば、各タイム パーティションに対するCPUバジェットの微調整や、パーティション間でアプリケーションを移動し、移動によるパフォーマンスの改善をすぐに計測することができます。これらはすべてIDE内から可能です。アプリケーションにCPU時間を保証できる画期的な技術、QNXアダプティブ パーティショニングは、システム セキュリティやアベイラビリティの向上、複数ソフトウエア サブシステムの統合の簡略化などを実現します。

Eclipse CallistoベースのIDE:QNX Momentics IDE 4は、Eclipse の最新メジャーリリース、Eclipse Callisto のEclipse プラットフォーム(v3.2)およびEclipse CDT C/C++開発ツール(v3.1)に基づく唯一の組込みIDEです。CDT3.1は、次のような利点をQNX Momenticsユーザーに提供します。

  • 大幅に改善されたスケーラビリティとパフォーマンス。大きなプロジェクトのインデクシングにかかる時間が桁違いに改善されました。
  • None、fast、fullのインデクシング オプション
  • 名前の変更に対応するリファクタリング。関数またはクラスの名前変更が可能となり、IDEは、これらの関数に対する参照箇所を自動的に更新します。
  • ドラッグ&ドロップ サポートの拡張:QNX Momentics 作業スペースへコード要素やバイナリをドラッグするのが簡単になりました。
  • 管理make:Makefile を記述や保守作業なしで、ビルド環境を詳細に管理することができます。標準make、QNXプロジェクト、管理makeから選択することができます。
  • DOMベースのパワフルな言語モデル。コンテンツ補助、検索、リファクタリングの改善。

Eclipseプラットフォーム3.2は、大規模なリモート作業スペースのサポートを追加、より小さなフットプリントを実現するJava Archive(JAR)ファイルに対応、CVSサポートの改善、検索とフィルタリングの改善、複数プロジェクトのインポートにも対応します。

効率をアップするチュートリアルとヒント:生産性をさらにアップさせるため、IDEにサンプル プロジェクトのビルトイン チュートリアルが追加されました。それぞれのプロジェクトには、「ヒント」がついており、ステップごとの説明を提供します。IDEにはまた、新しいインストールガイドと、ユーザーズ ガイドがついています。

アプリケーション プロファイラの改善:IDEのアプリケーション プロファイラは、スピードがより速くなり、さらに、共有ライブラリとダイナミック リンク ライブラリ(DLL)の完全プロファイリングを行うようになりました。また、コールバック タイプのコールを、非インスツルメンテッド コードからインスツルメンテッド コードへと表示できるようになりました。

新バージョンのIDEは、QNX Momentics開発スイート プロフェッショナル エディションに含まれます。QNX Momenticsスイートは、システム ライブラリ、C/C++コード エディタ、システム トレーシング ツール、ドライバ開発キットを含み、ARM、MIPS、PowerPC、SH-4, XScale、x86の幅広いターゲットをサポート、ボードの立ち上げからリモート診断まで、組込み開発サイクルの全体に対応するツールを提供します。

QNX ソフトウエア システムズについて

ハーマン インターナショナル (NYSE: HAR) の一員である QNX ソフトウエア システムズは、リアルタイムの組み込み OS 技術の業界リーダーです。QNX®Neutrino® RTOS のコンポーネント ベースのアーキテクチャと QNX Momentics® 開発スイートは、革新的かつ高性能の組み込みシステムを構築するために、業界で最も信頼性が高いスケーラブルなフレームワークを提供しています。シスコ、ダイムラークライスラー、ゼネラル エレクトリック、ロッキード マーチン、シーメンスなどの世界的なリーダーは、ネットワーク ルーター、医療器具、車載テレマティックス ユニット、警備防衛システム、産業ロボティックス、その他のミッションまたはライフ クリティカルなアプリケーションで QNX の技術に依存しています。1980 年設立の QNX ソフトウエア システムズはカナダのオタワ市に本社を置き、世界 100 ヶ国以上に製品を出荷しています。