QNXがNeutrinoのソースコードと開発プロセスを公開

2007年9月12日 オタワ

QNXソフトウエア システムズは本日、新しいハイブリッド ソフトウエア ライセンシング協定のもと、同社のQNX® Neutrino® リアルタイム オペレーティング システム(OS)のソースコードに対するアクセスを公開することを発表しました。この動きは、オープンソースと商用ソフトウエアの長所を両立させ、ソフトウエア開発慣行に大きな変革をもたらすものとなります。

QNXでは、受賞歴を誇る同社のマイクロカーネル ベースOSのダウンロードを直ちに開始します。初回のソース リリースでは、QNX Neutrinoマイクロカーネル、ベースCライブラリ、人気の組み込み用コンピューティング ハードウエアに対する多様なボードサポート パッケージ(BSP)のコードが対象となります。

開発者は、QNX Neutrinoのソースコードの閲覧ができるだけでなく、独自の目的にあわせて、あるいはQNXコミュニティ全体のためにコードの改善や改変を行うことができるようになります。その後、改変したコードをQNXソフトウエア システムズとQNX開発コミュニティに還元するか、あるいは、変更したソフトウエアをプライベートな占有物として保持するかを選択できるようになります。

新しいハイブリッド ソフトウエア モデル

今回の変革は、ソフトウエアから利益を得るという顧客の目標をサポートしながら、ソフトウエア開発への情熱を刺激するという、QNX独創の新しいハイブリッド ソフトウエア モデルの一部を成すものです。

QNXソース コードへのアクセスは無料ですが、QNX Neutrino のランタイム コンポーネントの商用配布は、これまで通りロイヤリティの対象となり、商用開発者は、QNX Momentics® 開発ライセンスの購入を継続することになります。ただし、非商用目的の開発、教育機関関係者、認可されたパートナーに対しては、QNX開発ツールとランタイム製品が無償で提供されます。

顧客とコミュニティ メンバーはまた、オープン ソース世界でのプロジェクトと同様に、QNXの開発プロセスに参加することができるようになります。公開開発プロセスを通じ、QNXのソフトウエア設計者は、開発プラン、ビルド、バグ修正を公開し、開発プロセスに管理されたサポートを提供します。また、公開フォーラム、wiki、ソース コード レポジトリを使用し、顧客やQNXコミュニティとの協力も行っていきます。

「今回の新しい公開開発プロセス、ソース コード プログラム、開発ツール アクセス プランを通じ、QNXは商用ソフトウエア開発と頒布の世界において、変革の先駆者となります」と、QNXソフトウエア システムズのダン ドッジCEOは述べています。「商用開発者とホビイスト開発者の両方が、次世代の優れたコンピューティング イノベーションの基盤として、QNXソフトウエアの『至宝』に前例のないアクセスを手にすることになります。」

新しいコミュニティ ポータル

QNXではまた、公開開発イニシアチブのハブとして、新しいコミュニティ ポータル ウェブサイト、Foundry27 を発表しました。Foundry27 では、顧客と開発者は、QNX Neutrino RTOSとQNX Momentics IDEに関する豊富なリソースと、新しいコミュニティ プロジェクトにアクセスすることができます。ユーザーは無料の登録を完了後、3種類のソフトウエア ライセンスのうち、各自に該当するものを選び、大部分のQNXソフトウエア製品のコピーおよび、これらのコンポーネントのソースコードに対する即時アクセスを取得することができます。

関連団体および企業様からのコメント

Eclipse Foundation

Mike Milinkovich, Executive Director

「Eclipse の創立メンバーの一社であるQNXは、Eclipseオープン ソース コミュニティの非常にアクティブなメンバーです。QNXが会社として公開開発の概念を採用したため、今後開発者は、QNXが過去何年にもわたりEclipse CDTプロジェクトのリーダーとして貢献してきた技術とリーダーシップから、さらなる恩恵を受けることができるようになるでしょう。」

株式会社ルネサス テクノロジ

自動車事業部 事業部長
三木 務 様

「QNXソースコードが入手可能となり、開発者は、QNXカーネルのパワーを活用し、信頼性と費用効果を高めながらRenesasプラットフォームの最新のイノベーションを市場に投入できるようになります。ハイブリッド ソフトウエアモデルの公開開発により、QNXは商用とオープンソースの両方のソフトウエア イノベーションの長所を合わせ持つような環境を育成していくことでしょう。」

QNXソフトウエア システムズについて

ハーマン インターナショナル (NYSE: HAR) の一員である QNX ソフトウエア システムズは、リアルタイムの組み込み OS 技術の業界リーダーです。QNX® Neutrino® RTOS のコンポーネント ベースのアーキテクチャと QNX Momentics® 開発スイートは、革新的かつ高性能の組み込みシステムを構築するために、業界で最も信頼性が高いスケーラブルなフレームワークを提供しています。シスコ、ダイムラークライスラー、ゼネラル エレクトリック、ロッキード マーチン、シーメンスなどの世界的なリーダーは、ネットワーク ルーター、医療器具、車載テレマティックス ユニット、警備防衛システム、産業ロボティックス、その他のミッションまたはライフ クリティカルなアプリケーションで QNX の技術に依存しています。1980 年設立の QNX ソフトウエア システムズはカナダのオタワ市に本社を置き、世界 100ヶ国以上に製品を出荷しています。