QNX がセキュア カーネルでコモン クライテリア認証を取得

QNX ソフトウエア システムズは、QNX® Neutrino® RTOS セキュア カーネル v6.4.0 が、コモン クライテリアISO/IEC 15408 評価保証レベル4+ (EAL 4+) の厳しいセキュリティ要件に対応し認証を取得したことを発表しました。

QNX Neutrino RTOS セキュア カーネルは、これで2つの「業界初」を達成したことになります。まず、コモン クライテリア認証を受けた初のフル機能 RTOS となりました。次に、マルチコア プロセッサ向けとして非対称型マルチプロセシング(SMP)、限定型マルチプロセシング(BMP)を実装した唯一のコモンクライテリア認証 RTOS となりました。この結果、QNX Neutrino RTOSは、優れたマルチコア設計に必要な操作の並行性をサポートする唯一の認証取得済み RTOS ということになります。QNX Neutrino セキュア カーネルはまた、アダプティブ パーティショニングをサポートする唯一のコモンクライテリア認証 RTOS です。アダプティブ パーティショニングは、悪意のあるコードやサービス妨害攻撃 (DoS) がCPU を独占してしまうことを防ぐ効率性に優れたタイム パーティショニングです。

QNX Neutrino RTOS セキュア カーネルは、ポータビリティ、操作互換性、セキュリティなどの点で、スタンダード ベースで一定の保証レベルを提供する認可製品を扱う軍事、産業、自動車、医療などの分野のユーザーに対応するものです。多くの場合、こうした認可製品は、ユーザー独自の認可取得に役立ちます。例をあげると、 Harris 社による QNX ベースのFalcon III AN/PRC-152(C) 軍事用無線は、米軍のJoint Tactical Radio System (JTRS SCA) バージョン 2.2 完全準拠デバイスとして認証された最初のデバイスです。

コモン クライテリア EAL 4+ 認証は、QNX Neutrino RTOS セキュア カーネルがEAL 4 の保証要件を超えていることを示しています。EAL 4 認可を得るには、最高の商用スタンダードに合わせた製品の設計、検証、レビューを系統立てて行なわれなければなりません。「+」は、QNXソフトウエア システムズの脆弱性矯正プロセスにも認可が拡張されていることを示します。EAL 4+の認可には、QNX Neutrino セキュア カーネルだけでなく、これを作成する上での開発過程の綿密な分析も必要とされます。

QNX Neutrino RTOS セキュア カーネルは、Communications Security Establishment Canada (CSEC) から認可を受けました。CSEC は、コモン クライテリア(Common Criteria for Information Technology Security Evaluation)、すなわち、情報技術セキュリティ評価基準に加盟しています。 コモン クライテリアは、米国政府、カナダ、その他23カ国が合意する国際規格であり、セキュリティ機能、セキュリティ保証、およびセキュリティ評価の基準を確立するものです。

「コモン クライテリアを含む現在のセキュリティ スタンダードの基盤を形作るセキュリティの原則は、QNX Neutrino マイクロカーネルの設計そのものに体現されています」と、QNX ソフトウエア システムズの製品管理ディレクターである Kerry Johnson は述べています。「EAL 4+の認可取得は、今日のセキュリティ要件に対応するという弊社の目標を裏付けるものです。マルチコアとパーティショニングの機能もQNX Neutrino セキュア カーネルに含まれており、これからの設計課題にも同様に対応していくことを表しています。」

QNX ソフトウエア システムズについて

ハーマン インターナショナル(NYSE: HAR)の一員である QNX ソフトウエア システムズは、リアルタイム組み込み OS 技術の業界リーダーです。 コンポーネント ベースのアーキテクチャによる QNX® Neutrino® RTOS、QNX Momentics® 開発スイート、および QNX Aviage® ミドルウエアは、業界で最も信頼性が高くスケーラブルなシステム構築プラットフォームを提供、イノベーティブかつ高性能な組み込みシステム構築を支援します。 シスコ、ダイムラー、 ゼネラル エレクトリック、ロッキード マーチン、シーメンスなどの世界的リーダーが、ネットワーク ルーター、医療器具、車載テレマティクス ユニット、警備防衛システム、産業ロボティクスその他、時には人命に関わるような基幹アプリケーションで QNX の技術に依存しています。 1980 年設立の QNX ソフトウエア システムズは、カナダのオタワ市に本社を置き、世界 100 ヶ国以上に製品を出荷しています。