ハーマン インターナショナルがQNXを買収

オタワ&ワシントン 2004年10月27日

QNXソフトウエア システムズは本日、ハーマン インターナショナル(Harman International Industries, Incorporated. NYSE: HAR)による買収要請を受け入れたことを発表しました。ハーマンインターナショナルは、Harman Kardon、JBL、Beckerといった一流ブランドを子会社としており、同社の最新子会社となるQNXは、最新組込みアプリケーション向けの一流オペレーティングシステムとして成長していく上で、有利な立場を固めていきます。

ハーマン インターナショナルにとって鍵となる価値は、QNX ソフトウエアシステムズの基幹製品であるQNX Neutrinoオペレーティング システムです。QNX Neutrinoは、世界で最も優れたオペレーティングシステムとして幅広い支持を受け、多くの市場における複雑な次世代コンピューティングデバイスで理想的なOSとなっています。QNXとハーマンの両社は、市場においてQNX Neutrinoがより大きな役割を果たしていけると感じています。。特に、自動車市場において、両社はQNX Neutrinoを事実上の業界スタンダードに成長させていくというビジョンを共有しています。QNXをハーマンの傘下に置くことにより、両社はこのビジョンの実現に向け、業界における技術進化をスピードアップしていきます。

今回の契約は、情報娯楽システム、スマートフォン、ネットワーキング装置など、幅広い分野におけるデバイス統合において、洗練されたソフトウエアシステムが重要になってきているときに発表されました。オペレーティングシステム技術におけるリーダーシップを維持するには、先進技術の追求、戦略的なパートナーシップ、業界スタンダード、充実した顧客サポートなどが必要になります。ハーマン社を親会社として、QNXはこうした分野におけるリーダーシップを取りつづけ、今回の取り決めによる新しいリソースと親会社のバックアップを元に、すべての顧客ベースが恩恵を受けるような事業展開を進めていく予定です。

契約条項では、QNX 社は今まで通り共同創業者兼 CEO のダンドッジを含む経営陣が指揮する独立部門として操業を維持します。QNX 社の全営業所と運営の現状に変更はなく、自動車、ネットワーク、医療機器、産業制御など QNX 社がターゲットとする市場に継続して取り組み、成長を目指します。ハーマンインターナショナルの他の子会社の業務慣行と同様、QNX 社は今後も継続的に、ハーマン社の競合を含む既存の顧客に対して高度なソフトウエアおよびエンジニアリング サービスを提供して行きます。

QNX 社のダン ドッジ CEO は、「QNX に対する私のビジョンに変わりはありません。OS信頼性の一流ブランド、最新技術のプラットフォームとしての実績、顧客のニーズを第一に考える組織などの理念は、これからも変わることはありません」と語っています。「ハーマン社と共にリーダーシップを維持し、あらゆる業種の組込み開発者、OEM、エンドユーザーにとって利益となるようなパフォーマンスと信頼性の新しいスタンダードを打ち立てて行きます。」

「自動車、ネットワーク、医療、一般組込み市場における確固たる実績を基に、QNX はハーマン社に技術面と専門性における豊富なポートフォリオをもたらしてくれます。これで新たな相乗効果と市場機会が創造されます」と語るのはハーマン社の CEO、バーナード ジロッド氏。「オペレーティングシステム技術に対する必要性と需要が、北米から欧州、そして環太平洋へと世界的に広がりつつあるときに、QNX の成長と成功に継続的に寄与でき、非常に嬉しく思っています。」

QNX ソフトウエア システムズについて

QNX ソフトウエア システムズは、リアルタイム マイクロカーネルオペレーティング システム技術のグローバルリーダーであり、世界中に何百万件というインストール実績があります。ネットワーキング、オートモーティブ、医療、軍事、産業オートメーションといった市場において、シスコ、ダイムラークライスラー、ハリス、パナソニック、シーメンス、ジェネラルエレクトリックなどの企業が非常に信頼性の高いシステムの構築基盤としてQNXの技術を使用しています。QNXソフトウエアシステムズは1980年に設立され、北米、欧州、アジアで事業を展開しています。

ハーマン インターナショナルについて

ハーマンインターナショナルは、消費者系および産業系の両市場における高品質なハイファイオーディオ製品と電気製品の大手メーカーです。同社の株式はニューヨーク証券取引所で取引されています(記号:HAR)。