QNXが新しいネットワーキング スタックのソースコードを公開

QNX ソフトウエア システムズは、同社の新しいネットワーキング プロトコル スタックのソースコードを広く公開することを発表しました。

このソース公開は、ハイブリッド ソフトウエア モデルを通じて開発者支援を行っていくというQNXの取り組みの一貫です。QNX® Neutrino® RTOS 用新規ネットワーキング スタックは、プロトコルおよびネットワーキング ドライバに対しスタンダード オープンソース ベースの互換性と、パフォーマンス上の利点を提供します。主にNetBSD4コードベースを基にした同スタックには、セキュリティ機能、スピードの向上、コードの移植性を高める多数の機能が含まれています。

スタックとドライバには、Jumbo Frame パケットの完全サポートも組み込まれています。アップデートされたスタックAPIにより、アプリケーションとスタックの移植性が向上し、ドライバ移植ライブラリの使用で既存BSDドライバの移植も簡単になります。ネットワーキング スタックのセキュリティ プロトコルも拡張されました。IPSec、IKE、SSL、NAT、およびIP フィルタリングといったプロトコルに対するサポートに加え、新規スタックでは、ハードウエア アクセラレーションによる暗号化にも対応しています。このため、QNX Neutrino RTOSでは、処理負荷が高く反復の多いセキュリティ関数をハードウエア ベースの暗号化エンジンに任せることができ、その分のCPUサイクルを解放しほかの処理タスクを同時に処理することができます。

このほかにサポートされるネットワーキング プロトコルには、IPv4/IPv6、L2 VLAN、STP、802.11a/b/g/ワイヤレス ノードおよびネットワークのWiFiサポートが含まれます。 QNXによるソリューションは、既存オープン ソース ツールとアプリケーションを簡単に使用できるよう、NetBSD API を維持しています。新しいネットワーキング スタックではまた、バイナリの互換性レイヤにより、旧式のQNX Neutrinoドライバにも対応しています。

QNX Neutrino RTOS では、コンポーネントが独立モジュラー仕様で保護機能を提供するマイクロカーネル アーキテクチャを採用しているため、こうした機能がネットワーキング スタックにも適用されます。例えば、マイクロカーネルにより、ユーザーはプロトコル スタックやデバイス ドライバをダイナミックにアップグレードすることができ、システムのリブートを行わずとも、障害の発生したスタックやドライバをインテリジェントに再スタートすることができます。QNX Neutrinoマイクロカーネルとネットワーキング スタックのコードベースは、QNX コミュニティのメンバーであれば、QNXの開発者向けソース コード ポータル サイトであるFoundry27から取得することができます。ソースコードのダウンロードを希望する開発者は、同サイトのNetworking Project にアクセスすることができます。Foudry27ではまた、wiki、フォーラムその他のリソースも用意しています。加えて、SNMP v1/v2/v3といったプロトコルに対するQNX パートナーの技術にもアクセスすることができます。

QNX ソフトウエア システムズについて

ハーマン インターナショナル (NYSE: HAR) の一員である QNX ソフトウエア システムズは、リアルタイムの組み込み OS 技術の業界リーダーです。コンポーネント ベースのアーキテクチャによるQNX® Neutrino® RTOS 、QNX Momentics® 開発スイート、およびQNX Aviage ミドルウエアは、業界で最も信頼性が高くスケーラブルなシステム構築プラットフォームを提供、イノベーティブかつ高性能な組み込みシステム構築を支援します。シスコ、ダイムラークライスラー、ゼネラル エレクトリック、ロッキード マーチン、シーメンスなどの世界的なリーダーは、ネットワーク ルーター、医療器具、車載テレマティックス ユニット、警備防衛システム、産業ロボティックス、その他のミッションまたはライフ クリティカルなアプリケーションで QNX の技術に依存しています。1980 年設立の QNX ソフトウエア システムズはカナダのオタワ市に本社を置き、世界 100 ヶ国以上に製品を出荷しています。