QNX がマルチコア カーネルのEALセキュリティ認可を申請

QNX ソフトウエア システムズは、コモンクライテリア(CC)評価保証レベルにおいて、要件の厳しい4+(EAL4+)の認可に向け、QNX Neutrinoリアルタイム オペレーティング システムの評価申請を行ったことを発表しました。QNX Neutrinoセキュア カーネルは、コモンクライテリア認可の国際公認団体であるカナダ安全保障庁で評価登録が行われました。

QNXが提出したEAL認可の評価対象(TOE)は、他のOSベンダが登録している範囲を上回るものです。組み込み業界としては初めて、QNXは同社の成熟したOSカーネルだけではなく、マルチコア(対称型および限定型マルチプロセシング)およびセキュア パーティショニング ソリューションの認可も目指すことを発表しました。QNXのマルチコア プロセッサ向けセキュア パーティショニングは、組み込みシステムに比類のないシステム セキュリティとリソース割り当て保証を提供します。シングルコアまたはマルチコアのハードウエアを使用する組み込み開発者は、セキュア パーティションを設計に応用し、リアルタイム応答の保証と外的脅威からのシステム保護を実現しながら、同時にリソース使用とパフォーマンスを最大限に向上させることができます。

本認可プログラムに登録する前に、QNXでは、QNX Neutrinoオペレーティング システムが、IEEE POSIX PSE52 リアルタイム コントローラ 1003.13-2003システム製品規格のガイドライン準拠に関しOpen Group により認可を受けたことを発表しています。PSE52認可は、タイム クリティカルなアプリケーションが求める予測可能な応答時間をQNX Neutrino RTOSでは提供できると保証するものです。組み込みシステムでのPOSIXオープン規格は、コードの移植性を保証するものであり、同規格はまた、EAL認可と共に、軍事、セキュリティ、ソフトウエア無線市場、および民生アプリケーションで義務付けが進んでいます。

「QNXのお客様にとってセキュリティの優先度は非常に高く、コモンクライテリア認可に向けての登録は、セキュアで信頼性が高く、スタンダード ベースの製品を提供するというQNX の理念を示すものです」と、QNX ソフトウエア システムズのダン ドッジ社長兼CTOは述べています。「EAL認可プログラムにマルチコアとパーティショニング機能も含めることは、多くの組み込みコンピューティング市場における将来的な設計課題に対応する製品を提供していこうというQNXの意気込みを表しています。」

コモンクライテリアについて

コモンクライテリア(CC)すなわち情報技術セキュリティ評価基準(Common Criteria for Information Technology Security Evaluation)は、米国政府、カナダ、その他23 カ国が合意する国際規格であり、セキュリティ機能、セキュリティ保証、およびセキュリティ評価の基準を確立するものです。EAL 4+ の認可取得は、QNX Neutrino セキュア カーネルがEAL 4の保証要件を上回ることを意味し、製品が系統的に設計、検証、吟味されたことを保証するものです。

QNX ソフトウエア システムズについて

ハーマン インターナショナル (NYSE: HAR) の一員である QNX ソフトウエア システムズは、リアルタイムの組み込み OS 技術の業界リーダーです。コンポーネント ベースのアーキテクチャによるQNX® Neutrino® RTOS 、QNX Momentics® 開発スイート、およびQNX Aviage ミドルウエアは、業界で最も信頼性が高くスケーラブルなシステム構築プラットフォームを提供、イノベーティブかつ高性能な組み込みシステム構築を支援します。シスコ、ダイムラー、ゼネラル エレクトリック、ロッキード マーチン、シーメンスなどの世界的なリーダーが、ネットワーク ルーター、医療器具、車載テレマティックス ユニット、警備防衛システム、産業ロボティックスその他、時には人命に関わるような基幹アプリケーションで QNX の技術に依存しています。1980 年設立の QNX ソフトウエア システムズはカナダのオタワ市に本社を置き、世界 100ヶ国以上に製品を出荷しています。