QNX が CAR プログラムを発表

自動車市場におけるオペレーティング システムとミドルウエアのグローバル リーダーであるQNX ソフトウエア システムズは、新しい自動車市場向けプログラム、 QNX® CAR を発表しました。 QNX CAR は、OEM および大手サプライヤによるインフォテイメント、テレマティクス、ナビゲーション システムのプロトタイプ作成、開発、市場展開の方法を再定義するプログラムです。

QNX CAR は総合的な技術セットを提供し、この技術セットには、アプリケーション接続 プラットフォーム、サンプル アプリケーション、リファレンス実装、ソフトウエア のアップデート版と新機能を車両に提供するメカニズムなどが含まれます。 初期アプリケーション プラットフォームには、コンスーマ デバイス、Bluetooth、音楽管理、インターネット ラジオその他のサードパーティ技術との統合が含まれます。 こうした統合により、ラボ段階での試案実証を行なう OEM や、次の新規顧客獲得を狙う大手サプライヤにとって、プロトタイプ作成プログラムの初期エンジニアリング作業が劇的に削減されます。

「QNX CAR プラットフォームは、自動車OEM によるプロトタイプ作成と開発段階でのアプリケーション開発サポートにおけるQNX の優秀さを物語るものです。」と、米国フォルクスワーゲン エレクトロニクス研究所の Jonathan Lee 氏は述べています。「(QNX CAR)フレームワークは、最終的な生産システムでの統合問題の多くを解決してくれるので、フォルクスワーゲン グループのアプリケーション設計者はコア ナビゲーション製品と HMI 機能に専念できます。このため、我々の QNX ベース システムは、市場に投入されてからの寿命を長く保つことができます。」

リファレンス実装

従来的には、ソフトウエア ベンダとシリコン ベンダの協業はそれほど緊密ではなく、すべての統合作業は大手サプライヤに任されてきました。 QNX CAR は、あらかじめ組み立てられたリファレンス実装を提供するので、初期統合作業が不要となり、すぐに製品開発と機能の差別化作業に取りかかることができます。 QNX CAR は、すでにデジタル計器クラスタとマルチノード インフォテイメント システムという2つの実装例を提供しており、今後さらに増えていく予定です。

QNX CAR は複数のシリコン アーキテクチャに対応し、 Freescale、Renesas、Texas Instruments、Nvidia、Fujitsu、Intel その他の大手ベンダが提供する ARM、Power、SH、Atom などのプロセッサをサポートしています。

「ソフトウエア統合は、新しい技術をいち早く自動車で実現する方法を模索する弊社のお客様の第一の関心事であり、QNX CAR は、自動車市場の刻々と変化する要件に対応する上で、一歩進んだ新しいレベルの統合を提供してくれます」とフリースケール セミコンダクタのマルチメディア アプリケーション用製品管理ディレクターである Ken Obuszewski 氏は述べています。 「QNX ソフトウエア システムズのソフトウエア開発における系譜は、自動車コンピューティングの世界にユニークなエコシステム アプローチをもたらし、弊社と QNX 共通のお客様における現在および将来のニーズに対応していく上で、より優れたソリューションを提供してくれます。」

新しいビジネス モデル

QNX CAR は、生産プログラムに選定されたプロジェクトでのみ製品チャージを適用し、顧客のリスク軽減を行なう業界初のビジネス モデルにより、業界のルールを書き換えます。 対象となる OEM とサプライヤには、QNX CAR ソフトウエアおよび多くのサードパーティ コンポーネントの評価バージョンに無償アクセスが与えられます。 プログラムにはまた、QNX 製品のソースコード、テクニカル リソース、フォーラム、新機能をリアルタイムでトラッキングできる開発ポータルも含まれます。 こうした総合的なプログラム内容は、エンジニアリング コストと市場展開リスクの軽減、最先端技術のデモ、事前統合リファレンス アプリケーションを活用した開発のスピードアップを可能にします。

「コネクテッド カーへのデマンドが加速するにつれ、車載技術のバリューとサプライ チェーンは進化を続けています」と、ガートナー社の副社長兼自動車プラクティス リーダーの Thilo Koslowski は述べています「イノベーション、競争力を高める差別化、新しいビジネスモデルの開発にリソースを集中させることができ、対費用効果が高く使い方が簡単な総合ソリューションは、 大手の自動車メーカー、サプライヤ、サービス プロバイダに採用されていくでしょう。」

市場でのリーダーシップ

自動車市場のリーダーとして、QNX ソフトウエアは、現在、他のすべての OS プラットフォームでの実績数を合わせたよりも多くの車両モデル(200)のアプリケーションに搭載されています。 QNX ソフトウエア技術は、 BMW、クライスラー、 フィアット、フォード、ゼネラル モータース、ホンダ、ヒュンダイ、マツダ、三菱、日産、サーブ、雙龍、トヨタ、フォルクスワーゲンなど、世界中の1010 万台の車両でライセンスされています。

「ブランドを差別化して新しい収益源を確保し、顧客を引きつけ保持していくために、自動車OEM はますますソフトウエアに頼るようになってきています」と、QNX ソフトウエア システムズのダン ドッジ CEO は述べています。「次世代車載アプリケーションは、運転者や乗客のパーソナル デバイスと接続が可能で、インターネットから新しいサービスとソフトウエアを車両にダウンロードし、車内でのメディアおよびエンターテイメント配信に対応するようになるでしょう。QNX CAR により、こうした次世代アプリケーションの構築とブランド化に弾みをつけることができます。」

QNX CAR ポータルサイト

QNX CAR プログラムの詳細については、ビデオ、製品概要、FAQ、ホワイトペーパーなどを揃えたポータルサイト、http://www.qnx.com/qnx_car_portal をご覧ください。

QNX ソフトウエア システムズについて

ハーマン インターナショナル(NYSE: HAR)の一員である QNX ソフトウエア システムズは、リアルタイム組み込み OS 技術の業界リーダーです。 コンポーネント ベースのアーキテクチャによる QNX® Neutrino® RTOS、QNX Momentics® 開発スイート、および QNX Aviage® ミドルウエアは、業界で最も信頼性が高くスケーラブルなシステム構築プラットフォームを提供、イノベーティブかつ高性能な組み込みシステム構築を支援します。 シスコ、ダイムラー、 ゼネラル エレクトリック、ロッキード マーチン、シーメンスなどの世界的リーダーが、ネットワーク ルーター、医療器具、車載テレマティクス ユニット、警備防衛システム、産業ロボティクスその他、時には人命に関わるような基幹アプリケーションで QNX の技術に依存しています。 1980 年設立の QNX ソフトウエア システムズは、カナダのオタワ市に本社を置き、世界 100 ヶ国以上に製品を出荷しています。